目次
・参加感想文
・4人の学生の発表とクイズ大会のようす
・写真集
パリ祭2025に参加して
沖 昂信(山口大学4年・一般参加)
2025年7月20日、山口大学大学会館にて「パリ祭2025」が開かれた。毎年内容を変えて行われるこのイベントであるが、今年は山口で暮らすフランス人留学生とフランス留学から帰国した日本人大学生による留学体験談発表を中心に進行した。
発表者はThomas LUCASさん、Gabriel PIATEKさん、宮城 柚希さんと私の4人であった。フランス人学生からは地元の紹介や日本に来てからの発見などが話され、一方で日本人学生は留学先リールの印象やフランスを訪れて感じた日仏の違いなどを話した。私はリールの食文化やフランスでのサッカー観戦、フランスで訪れるべき場所について、写真を多く用いて話した。限られた時間の中で伝えたいことを十分に伝えられ、満足のいく発表となった。Thomasさんの発表では、地元オーヴェルニュ地方・クレルモン=フェランの情緒あふれる景観に魅了された。街のシンボルである大聖堂は、火山から切り出された石で造られているために、少しずつ黒くなっているという話が興味深かった。また、日本の受け入れられない文化について質問された際、日本での生活に慣れた結果、むしろフランスの生活に戻れないと語っていたのも印象的であった。4人がそれぞれ自由なテーマで発表したため、聴衆の方々は様々な視点で語られる日本とフランスの話に終始興味を持ち続け、相槌を打ちながら聞いてくださっていたと思う。
発表のあとは、参加者をグループ分けして懇親会とクイズ大会が行われた。この時間には、発表を聞いてくださった方からいくつも感想や質問を頂き、非常に嬉しかった。私がお気に入りと紹介した美術館を自分も好きだと共感してくださったり、紹介したパン屋を次回のフランス旅行で訪れたいと言ってくださったりと、関心を持って聞いてくださっていたことが伝わり、プレゼンテーションを用意した甲斐を感じた。クイズ大会では、フランスや山口にまつわる高難度の3択クイズに参加者全員が頭を悩ませた。「フランスで展示されている山口ゆかりの武器・武具は?」の答えが刀でも甲冑でもなく大砲であったことには驚かされた。1863年の下関戦争の際、敗北した長州藩の大砲を戦利品として英仏軍が持ち帰ったものがパリのアンヴァリッド軍事博物館に展示されているのだという。4つのグループで争った結果、最終的に僅差で私のグループが優勝することができた。優勝の要因は藤川会長と武本副会長の個人的内容の問題を当てられたことにあると思う。
今回のパリ祭は留学体験トークと題されたこともあり、協会会員の皆様だけでなく、フランス留学に関心を持つ大学生やフランスに旅行する予定の(あるいはしたことのある)方々、フランス語を勉強している親子など、多様な参加者により盛況を博した。私は昨年に引き続き2回目の参加であったが、今年も参加者の皆様とたくさん交流し、有意義な時間を過ごせた。このような場を与えてくださった山口日仏協会の方々に感謝申し上げるとともに、このイベントが末永く続くことを願いたい。






















